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三和60年史の裏話(創業者が語る創業の頃)

創業の頃 (初めての官庁物件)

道をへだてた斜め前の2階建てに、高松市の助役が住んでおられた。

戦後電話の布設がままならず、助役さん宅にも電話がついていなかった。私のところは親戚筋の人が電話局のエラカタで、何とかたのんでつけて貰った。この界隈で電話のついている家は私のところだけ、他にはなかった。

役所から月に何回か助役に電話をつないで呉れと頼まれる。私か家内がすぐ助役さん宅の連絡に走る、又助役さんから役所の急用がある時は、済みませんが…と助役ご本人か奥様が電話をかけに来られる。

そして私たちの誠実な仕事ぶりを垣間みておられたのだろうか?

当時は自転車が主流
当時の高松市役所

ある日高松市の建築課から「印鑑を持ってすぐ建築課へ来なさい」と担当の方から電話。

当時は勿論自動車しかなかった時代、何が何だかわからないが印鑑を持って自転車で市役所へ…

「お待たせしました…」担当の方が立ち上って所謂現説と図面渡しである。

現説が終って同業の方から名刺を頂いたが、私などまだ名刺も作っていなかった…

何日か日を置いて入札…

生れて初めての入札…胸をドキドキさせて聴耳を立てているとびっくり仰天、私が落札…

早速助役室へお礼に行く、助役は「ヨカッタヨカッタしっかりよい仕事をして下さいよ。申すまでもないが、事故だけは起こさない様にネ…」と。

何年か後、旧高松市庁舎の増築電気工事も、お陰で当社が落札させてもらった…

何年おられたのか?いつ東京へ帰られたのか?まだお元気でいらっしゃるのか…
遠い昔の想い出である。