今月の一言

2016年9月 中国三和の高収益化と日本三和

代表取締役 山地真人  急に涼しくなり、秋がそこまで来ている様ですが、皆様、お元気でご活躍の事と存じます。さて、中国の三和では日本4社に負けぬ経営方針発表会を蘇州にて開催し、大いに盛り上がりました。
 この詳細は来月号でご報告したいと思いますが、実は中国三和の営業環境は非常に厳しく成って来ております。特に今年は、私も中国三和幹部も、今の時期に 「何としても高収益体質に脱皮せねば未来は無い」この決意で、発表会の「準備」をして参りました。
 何故、今、高収益化が必須なのか・・今回は、この要点を日本三和各社と比較しながら、皆様にお伝えしたいと思います。

中国経済激変~日系工場の現状:
 中国経済は「バブル崩壊直前・・」と数年前から云われておりますが、実態は斑(まだら)模様(もよう)となっています。実際に中国三和の顧客工場「蘇州周辺の120社だけ」を見ても、自動車関連・食品関連・医薬品関連・等「中国市場への売込み」を目的とした工場では大きな投資が続いておりますが、日本との労働単価差を利用した「日本の子会社的な工場」は、労働単価の高騰もあり、「投資どころでは無い」となっています。

代表取締役 山地真人
中国三和、高収益体質化の基盤:
 このような環境下、15年目の中国三和は「良いお客様と優れた人材」この発展の2大要因が整って来て居り、大きな発展が期待できる段階に入っています。
 主要なお客様120工場の多くの皆様からは「キチンとメンテをするのは三和だけだ!」との評判を頂き、少しくらい高くとも「後々を考えれば三和に発注する価値は大きい」との、有難い言葉を頂けるお客様も増えて居ます。
 中国人社員の技術レベル&守備範囲も着実に向上、「建築・設備だけで無く、生産機械や製造プラントも全て三和に!」との声も、多くのお客様から聞こえる様になって参りました。
 この様な素晴らしい流れにも拘わらず、この数年、中国三和は何故、日本三和に比べ、上記グラフの如き「極端な業績格差」が有るのでしょうか?

日本三和の強み「経営参画」へ挑戦:
 企業経営での高度な課題に「目先の利益と長期利益の両立」が有ります。つまり、目先の利益だけを追求する会社や社員は「お客様に見捨てられ」、逆に、当面の利益確保が出来ぬ会社は「銀行や資本主義社会に見捨てられ」ます。共に倒産です。
 この両立は大企業でも高度な課題であり、中小企業は概ね「目先の利益確保だけで精一杯」となって居るのが現状・・この現状打破の柱が「従業員の経営参画」と考えます。
 つまり社員1人1人が、経営者的センスに溢れる希少な「宝石の様なエンジニア」と成る事。日本三和は、この挑戦を長年、重ねた事で激動期を生き抜いて参りましたが、中国三和も、いよいよ「この課題への挑戦」が本格化しつつ有ります。

「日次K率」や「見える化」へ挑戦中:
 実は、約半年前から中国三和では、朝礼で「部門毎の日次のK率の変化」と、この日次K率が変化した要因「小さな工事の受注や小さな発注での付加価値増」を、その実践者が前に立ち、直属上長と共に発表しています。これにより全社員と(その価値が生まれた要因を)共有すると共に、全社員から拍手や称賛を頂く事を、毎朝、確実に積み上げています。
 この様な朝礼実施の半年間に、私は3度の訪蘇を行い、その都度、この日次K率の発表方法と表示方法「見える化」に、改善が成されて居るのを感心して見て参りました。しかしながら、この現状を、中国人社員の経営参画の立場から見た場合、まだまだ改善の余地が大きいのです。

 さて今、この「日次K率&見える化」は、日本三和にとっても「今期の重要挑戦課題」です。今、日本三和の各部門に於いても(受注・施工・完成の)3検討会を中心に、そのPDCAを「如何に見える化して行くか!」が大きな課題。これを、社員の経営参画の大きな柱として中国三和と連携し「新たな日次K率制度」を全力で立案している最中です。
 誌面の関係で以上としますが、中国三和と日本三和は更に一体となり、この大変化の時代を、皆、共に生き抜いて行きましょう。

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