今月の一言

中小工事業が生き抜いたエキスを伝える意義

代表取締役 山地真人  早くも師走、今年も1年が過ぎようとしています。この3年余、建設&設備工事業界は超多忙、三和でも過去最高レベルの忙しさの部門も少なくありませんが、皆様は如何お過ごしでしょうか。
 さて今年1年間に皆様は幾つの現場に挑戦し、幾つ「プロへの変身」をされたでしょうか?皆様の「先輩や部下、協力者の方々」は如何だったでしょうか?
 私自身、今年も新たな試練に挑戦、特に「生涯初の本の執筆~上梓」は、有難い変身に繋がりました。今回は「この意義」を皆様と共に深掘りしたいと思います。

本の上梓に至る裏話:
 私は数年前から「三和が第2創業期を生き抜いた歴史を、次世代に残したい」と考えて居りましたが、目先の忙しさに追われ、恥ずかしながら「今年も出来なかった」と感じる日々でした。
 そんな時、徳島の経営者仲間である坂田氏(徳島のタウン誌で有名な『あわわ』の前社長)が、新たに「アニバ出版」を起業され活躍されている事を知り、この「上梓への流れ」が出来たのです。
 私は、本を出版する以上、社内活用だけで無く「社外の皆様にも広く読んで頂ける本」にしたいと思い、これに拘った為「上梓には2年」を要しました。
 この間、坂田氏の忍耐強いご支援のお陰で「この本を世に出せた!」と、深く感謝して居る次第です。

三和が生き抜いたエキスを伝えたい:
 この拘り続けた2年間に私は、三和の単なる歴史では無く、中小工事業の三和が「激動の時代を生き抜いたエキス」この生々しい体験を伝えたいと、強く思うように成って参りました。
 これは、三和の社長交代が近づいて居る事も大きな要因でした。実は、私の経営者仲間の多くも「同様の時期」にあり、既に社長を譲り、余生を謳歌して居る友人も10名近く居ります。
 しかしながら「あの会社は見事にバトンタッチしたなぁ!」と多くの人が羨むような交代劇であっても、内実は「親は心配で夜も眠れぬ」のが現実。
 更に一部の友人からは「新社長は甘い・・譲るべきで無かった」等の声すら聞こえて参ります。この様な姿が、私の「生き抜いたエキスを伝えねばの思い」を、更に高めて行ったのです。

工事業界の大ピンチにも役立ちたい:
 誤解を恐れず、敢えて書きますが、特に建設&設備の工事業界では、殆どの中小工事会社が「重大なピンチ」を迎えて居ます。その最大は「人材不足」です。若くて良い人材が来なくなった業界と企業は、大きく傾いて行くことは明らかです。
 三和でも、この数年、大卒内定者からの辞退が続出、数多く内定を出しても、大卒者は「1名~2名残れば良いほう」で、採用は「高卒がメイン」と云う状況が続いています。
 更に、それでも「三和は入るだけ立派!」と同業者から云われる程に、業界への入職者が激減して居ます。これは職人さんや現場代人だけで無く、同業者の中には「跡継ぎが親族にも社員にも居ない為、廃業だ!」と嘆く社長も少なくありません。
 この「業界の大ピンチに些かなりとも役立ちたい」との思いで、私は「2代目でも工事業を発展させる事が可能だ!」このエキスを伝えたいと、生真面目に、ド真剣に考え、この刊行に漕ぎ着けたのです。

命を燃やしプロに変身する歓びを伝えたい:
  団塊の世代である私などの子供時代~青年時代は、日本の国全体が貧しい中、誰もが持っていたハングリー精神こそが「生き抜く元」でした。
 その後の高度成長時代~低成長&マイナス成長の時代に入っても、お客様や協力業者さんをはじめ、お互い仲間も「皆が生きる為に必死」であり、私自身、多くの試練を乗り越える過程で、試練に必死で挑戦する事こそが「プロに変身する歓びそのものだ!」と、身体で痛感して参りました。
 何よりも「命を燃やす挑戦こそが歓び」この真実を、私は何としても「この本」で、三和の次世代と、同じ工事業界で働く多くの皆様に伝えたかったのです。
 
 とまれ現在、多くの業界で中小企業の多くが激動期に入る今、且つ、団塊世代の「歓びを知る人達が業界を去ろう」として居る今、是非とも「この本:中小工事会社が激動期を生き抜いたエキス」を、多くの皆様に読んで頂き「役立てて欲しい」のです。
 この本、初版は4千部。既に3千部は贈呈先が決定済みですが、1万部が大目標です。是非「ご一読」と 更なるご支援を、伏してお願い申し上げる次第です。

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