今月の一言

2年ぶりの蘇州、驚きの変化

代表取締役 山地一慶

 少しずつ暑さも和らぎ秋めいて参りました。春夏秋冬の変わり目が分かりにくくなったと言われますが、四季を感じることができるのは素晴らしいことですね。この時期は体調を崩しやすいので、夏のお疲れの出ませんよう皆さんご自愛ください。

 さて先日、2年ぶりに中国蘇州に行ってまいりました。先月の巻頭言でご紹介した日本での経営方針発表会に引き続き、中国での経営方針発表会に出席するための訪蘇です。中国での経営方針発表会は私自身初めてでしたが、2年という期間での変化に驚きを隠せません。今回はその変化についてご紹介したいと思います。

 中国の経営方針発表会は今年で7回目です。日本同様に経営計画書を作成し、所信~経営方針をもとに部門方針~個人方策までを明確にして公表しています。幹部にとっては前期の成果と今期の方針を発表する大舞台であり、社員一人ひとりにとっても自らの年間方策を発表する貴重な場になります。
 まず冒頭に日本で発表した社長所信を抜粋して、グループ全体の現状を説明しました。
持ち時間は20分。しかし中国語の半同時通訳が入るので実質10分。ボリュームを半分にして、
グループ社長として何を伝えたいのかを明確に、エキスのみを発表しました。日本語で発表した
内容を総務の楊さんが中国語で説明するという、初めての経験をすることができました。

代表取締役 山地一慶

 その後は総経理(会長)所信、松家副総経理による中国三和全体の状況説明が行われ、各部門の中国リーダーと所員一同による方針発表です。中国人社員は日本語が話せる社員と、そうでない社員がおり、日本語と中国語が入り交じる内容。それでも精一杯に自分の言葉で決意表明する姿はどこか自信に満ち溢れていました。と言うのも中国三和は初めて41%という高いK率目標を達成したばかり。この目標を達成できたのは社員一人ひとりが成長し、行動変化が起こったことで、お客様から高い評価を頂けたことが大きな要因です。
 その行動変化をけん引したのが稲盛和夫氏の機関誌の活用です。週に一回、稲盛氏の経営講話を読み感想文を相互交換することで経営に関する考え方をお互いに高める取り組みを中国人幹部が行っています。日本語で書いてある稲盛氏の経営講話を読んで、日本語で感想文を毎週書くということを1年以上継続しているのです。
 技術発表に代わり、この取り組みに関してリーダーが感想を発表しました。その内容を聞いて「なるほど!」と感じました。それは中国三和が高い目標を達成できた基盤がそこにあるという確信でした。ただ感想を
言っているのではなく、謙虚に貪欲に稲盛氏から学び、それを自らの部門経営に役立てようという本気の
思いがそこに見えたのです。日本人でも大変なことを、中国人の若いリーダーたちが本気で実践している。
彼らが三和の社員であることに誇りを感じると共に、「日本も負けていられない!」という思いを強く持ちました。
 発表会終了後、松家副総経理に蘇州市内を案内して頂きましたが、ここ2年間の変化にまた驚きました。

代表取締役 山地一慶

 市内は高層ビルが立ち並び、百貨店に高級ブランド、外資系ホテルが誘致され、計画的な街づくりで地下鉄も4号線まで開通しています。なにより驚いたのはキャッシュレス化です。タクシーの支払いをスマホでしながら、「最近は飲食店もコンビニも現金は嫌がられますよ」と。つい最近まで「現金しか信用しない」と言っていたはず。色々な見方はありますが、変化に迅速に対応する中国人の柔軟さは見習いたいと素直に感じました。
 このように2年ぶりの蘇州訪問は驚きの連続。日本の変化が遅く感じます。この体験を日本三和の多くの社員もしてほしい。そう強く感じた蘇州訪問でした。

バックナンバー

閉じる