今月の一言

ビジョン実現に向けた高い意識で実務を

代表取締役 山地一慶 寒さのピークも過ぎ、少しずつ日も長くなってきましたが皆さんお元気にお過ごしでしょうか。
私は今、この原稿を中国蘇州で書いています。中国三和の総経理(社長)報告会とTOP研修を行うために訪蘇しましたが、大きな試練を目の前にしても高い目標をあきらめることなく、強い決意で臨んでいる中国幹部の姿に心が熱くなりました。

日本でも大きな試練
日本でも引き続き大きな試練に挑戦中です。その中でも働き方改革関連法成立に伴う外部環境の変化は、これから日本のすべての企業を巻き込むほどの大きな試練となってきます。
私の経営者仲間からも「下手をすれば大変なことになる」という意見が多くあります。つまり「ただ法律を守る」とか「残業を減らす」ということが目的になってしまい「経営の本質」を見誤ってしまう可能性が高いというのです。
三和の経営の最大目的は明確に「人材育成」です。技術的にも人格的にもお客様に高い評価を頂き、将来に渡って必要とされるベストパートナーとなれるよう日々研鑽努力することが、三和の経営目的に直結しているのです。
この経営目的を見失うことなく働き方改革に挑戦することができれば、更に良い会社、強い会社になることができる。しかし目的をはき違え、手段が目的化してしまえば急速に社風は乱れ、企業は衰退していく。
多くの経営者はこのように大きな危機感を持って働き方改革に臨もうとしているのです。

我々三和電業グループも同様です。この経営目的、経営理念を強く意識して働き方改革に臨むことで生産性を向上し、大きく成長できるチャンスが目の前に来ているのです。このチャンス(=試練)にどのような考え方で臨むかで結果は大きく変わります。限りない感謝の心をもち「成長のビッグチャンスを頂いた」と徹底プラス思考することで、全員一丸となって飛躍していきましょう!

蘇州の研修会での気づき
さて今回の中国出張でTOP研修を実施しました。その中で「部下を何としても成長させたい!」という幹部の強い思いから竣工検討会に焦点があたりました。
竣工検討会とは、工事完了後に行う「ふりかえりの会」で、現場代人にとって最も多くの気づきを得ることができる検討会の一つです。しかし工事完了前後の代人は超多忙です。目の前の現場の仕舞い~次の工事に向けての計画準備等が重なり、目の回るような忙しさ…というのが現実。よって重要な検討会にも関わらず実施頻度が低いのが現実で、多くの部門で長年課題とされていながら手が打てていませんでした。
しかし本気で部下を思い、成長してもらうことが最大目的なら、何としても開催したい。中国三和の幹部が真剣な議論を行い、研修は大いに盛り上がりました。
そしてこの議論の中で重要な気づきがあったので皆さんにシェアしたいと思います。

結論から言えば「ビジョン実現に向けた取り組みとなっているか?」です。
竣工検討会は現場代人の技術力向上につながる価値ある検討会だと先に述べました。例えば「施工管理で良かった点の確認」とか「失敗事例に学び改善につなげる」という話がイメージできます。もちろんこの観点も大切なのですが、このイメージだけでは不足だと気づいたのです。つまり「どんな人材を目指しているか?」、「どんな部門を目指しているか?」というビジョン実現に向かっていくイメージが重要なのです。
幹部全員が大きな危機感をもちながら、ライバルと同等レベルの竣工検討会の価値しかイメージできていなかったのです。これではライバルに「勝つ」差別化につながりません。
「ビジョンはビジョン、実務は実務。」と無意識に分けて考えてしまうのが、むしろ普通なのです。逆に言えば「ビジョン実現に向けた高い意識で、丁寧に実務に取り組む」ことができれば、ライバルと差別化でき、自社の強みにつなげることができるという気づきを頂いたのです。
先に述べた働き方改革への対策も、三和のありたい姿をしっかり意識し、そこにつながるものにすることが本質です。これは理性や理屈だけで考えていてはできません。感性を磨き、潜在意識に透徹するほどの強く持続した願望を心に抱くことで成し得るのだと、改めて認識することができたのです。


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