今月の一言

世界一ユニークな宝石のようなマルチエンジニア③

代表取締役 山地一慶  少しずつ気温が下がり、過ごしやすい気候になってきましたが、昼と夜の気温差が大きくなるこの季節は風邪を引きやすい時期です。体調管理を万全にしていきましょう!

中国三和社員の成長意欲に感動
 去る8月24日、蘇州で行われた中国三和の経営方針発表会に参加しました。昨年は高い目標をクリアし、自信に満ち溢れる発表会でしたが、今年は一転厳しい業績発表となりました。
 日々苦労しながら仕事をしてきた中国人社員が、この厳しい結果をどのように捉えているのか、自信を喪失してはいないかと心配していましたが、無用でした。
 社員一人ひとりの眼の光は強く、悔しさと共に「今期こそは!」という強い闘志に満ち溢れていたのです。
 そして技術発表会では、中国で続いている盛和塾機関誌マラソンの報告が行われました。
代表取締役 山地一慶 代表取締役 山地一慶
 そこで印象的だったのは、昨年発足した第2チームの中にいた日本語が喋れない社員が参加していること。その社員は昨年、このような質問をしていました。
 「私は日本語が上手ではない。どうやって日本語の本を読み、日本語で感想文を書けばいいのか?」
 この質問に対する答えは、
 「分からない日本語は辞書を引けばいい。同じような内容も多くあるので読んでいくうちに慣れてくる。それでも分からない場合は、我々が中国語でサポートする。」
 というものでした。そして今年、その彼が壇上で盛和塾機関誌マラソンの感想を発表していたのです。
 これが日本人ならどうだったでしょうか?何だかんだとできない理由を並べて参加しないか、参加しても途中で挫折していたかもしれません。
 しかし彼は昨年のヤリトリの後に即参加し、この1年間で大きく成長していました。
 この行動力と早さ、熱意、真剣さが中国のパワーの源であり、私はその成長意欲に感動しました。
 中国は豊かになり、以前のようなハングリーさは弱くなったと言われます。しかし貪欲に学びを求め、確実に成長していく凛とした中国人社員がいるのです。
 日本は中国のこのような姿勢を真摯に学び、激動期を生き抜く強さを持つ必要があると強く感じました。

三和社員はなぜ「現場経営者」なのか
 さて先月号の最後に、全社員に高い経営者意識を持ってもらうために長年あらゆる取り組みをしており、「三和には3つの経営がある」と申しました。
 まず1つ目は「会社経営」、2つ目が「部門経営」、そして3つ目が「現場経営」です。
 会社経営は一般的にも分かりやすいですし、部門経営も部門別採算制度をとっていれば部門長は部門経営者であるという意識を持つことはできます。では現場経営はどうでしょうか?普通、現場代人が「俺は現場経営をしている」という意識を持ってはいないと思います。
 では、なぜ三和の現場代人は「現場経営者」なのでしょうか。
 経営の父と呼ばれるドラッカーは「経営とは組織に成果を上げさせるもの」と言っています。経営資源と呼ばれる「ヒト・モノ・カネ(・情報)」を駆使して、組織で成果を上げることだと。
 三和の現場代人は、若いうちから予算を握り、発注権を持ち、職人さんに指示を出し、お客様と直接ヤリトリして最新情報に触れる機会が多くあります。つまりヒト・モノ・カネ・情報を駆使して、組織でもって成果を上げています。これはまさに経営であり、三和の現場代人は現場経営者であると言えるのです。
 普通は、発注は調達部で行ったり、営業と現場が縦割りだったりします。リスク回避のためにも、現場には最低限の権限しか与えないというのが一般的です。「そんなに現場に権限移譲して大丈夫?」と言われることもありますが、仕組みで不正防止することは勿論のこと、もっとも大切なのはフィロソフィです。
 社員一人ひとりがフィロソフィを大切に思い、それを実践することで初めて現場経営は実現します。
 三和のエンジニアは技術力を上げることと同等に、経営者として経営者意識を高め、宝石のような(希少価値の高い)マルチエンジニアを目指しているのです。



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