今月の一言

伝えること、伝わること

代表取締役 山地一慶  去る10月22日、即位礼正殿の儀が行われ、天皇陛下が国内外の賓客を前に即位を宣明されました。陛下がお言葉で「国民の幸せと世界の平和を常に願い」と述べられたことに深く感動し、厳粛な儀式に身の引き締まる思いになると共に、大きな歓びを感じることができました。
 また台風が東京をはじめ東北など広い範囲で猛威を振るい、大きな被害となりました。この台風により亡くなられた方に哀悼の意を表すると共に、被災された方には心よりお見舞い申し上げます。
 未だ復旧作業は継続しており、三和電業グループとしても寄付などの支援活動を微力ながら行っていく予定です。

伝えることと、伝わることは違う
 さて今回のテーマは「伝えること、伝わること」としました。数年前に副社長コラムで書いたことのあるテーマですが、最近「伝わること」の大切さを感じることが多く、改めて巻頭言でも書いていきたいと思います。
 皆さんの言いたいこと、思いは相手にちゃんと伝わっていますか?
 よく聞かれるのが「ちゃんと言ってます」とか「伝えました。」という言葉。たしかに言ったし、伝えたのでしょう。しかし目的は「相手に伝わること」ですよね。
 言うとか、伝えるというのは、手段であって目的ではないのです。この巻頭言もそうですが、いくら言ったり書いたりしても、伝えたい相手に伝わっていなければ意味はない。「伝わる」というのは、相手が自分の思いを理解して納得してくれている状態をいうのだと思います。
 一度言えば伝わっていると思いたいのが人情。しかし人間はそんなに都合よくはできていないようです。
 言ったはずが伝わっていない、伝わったはずなのに誤解や勘違いがある、そんな事例は山ほどあります。

思いが伝わるには、熱量と繰り返しだ!
 これはあくまでも伝える側の責任だと思うんです。伝わるか、伝わらないかは、伝える側が責任を持つことで、どうすれば良いのかという議論ができるようになる。
 では、どのようにすれば相手に伝わるのか?
 まずは伝える側に熱い思い、つまり熱量が必要です。その熱量を繰り返し繰り返し、粘り強く伝えることで、少しずつ相手に伝わっていく。物質から物質に熱が移っていく熱伝導の原理と同じイメージです。
 そして内容は明瞭で簡潔複雑な内容ほど伝わりにくい。私も難しい話は苦手ですし、最初から理解しようという努力をあきらめてしまうことがあります。分かりやすいのが一番ですね。

理解してから、理解される
 更に、相手に思いの熱量が伝わりやすくするために大切なことがあります。最近読んだ本、「7つの習慣」には「理解してから理解される」とありました。
 相手の話を真剣に聞こう、理解しようという思いがなければ、どんなに分かりやすい話を熱っぽく語っても伝わりません。ではどのようにすれば相手は自分の話を真剣に聞いてくれるのか?
 それが「理解してから、理解される」、つまり相手の話を真摯に聞くことから始まるということです。
 人間は自分のことを理解してくれる人、理解しようとしてくれる人の話は真剣に聞くものです。逆に相手の話も聞かずに自分の話だけを一方的にしてくる人の話は、真剣に聞こうとは思わない。
 自分が理解されようと思ったら、先に相手を理解すること。相手の話を真摯に聞くこと。一見遠回りのように感じても、結果としてそれが最も早い解決策なのだと思います。

そして、どんな思いを伝えるか
 最後に、相手にどんな思いを伝えるかということが最も重要です。せっかく伝えるなら、明るく、愉しく、前向きな、相手が元気になるような思いを伝えたいものです。
 私たちは、ついついマイナス言葉、例えば「〇〇でないと無理だ。」「△△しないと仕方ない」「××しないといけない。」という言い回しをしてしまいます。
 これを「○○すればいいね!」「△△にしよう!」「××したい!」というプラス言葉に変換し、思いを高め、強めて伝えるようにしたいですね。そのプラスの思いが伝搬し、明るく、愉しく、前向きな雰囲気ができてくる。
 あなたの思いを伝えるために、相手の話をしっかり聞けていますか?
 自らに問いながら精進していきます!



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