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電波暗室

電波暗室とは、電磁波の影響を外部から受けず、外部へも影響を与えない様に鉄板等で部屋を作り、内部では電磁波が反射しないような構造(右図参照)になっている実験施設です。電気・電子機器が外部からの電磁波にどの様な影響を受けるか、外部へ影響を与えないかを測定する目的に使用します。
電波暗室といっても一般的にはあまりなじみのない言葉でピンとこない方も多いかもしれませんが、日常生活の中で電子機器が溢れている現代では非常に重要な施設となっています。また、一般の建築工事とは違った特殊な施工が必要な部分が多くあります。
当社は古くから電波暗室の施工実績がありますが、特に東京支店を立ち上げてからの、ここ7・8年は、毎年継続して、お仕事を頂いており、その中には設備工事だけにとどまらず、小型暗室においては、建築(パネル・鉄骨)・設備一括での施工実績もあります。

特に家電・携帯電話・自動車・電子部品メーカーの工場敷地内に設置する事が多い事から、遠隔地現場が多くなります。
三和電業グループは、全国各地での工事実績があり、電気・空調・ユーティリティ工事を一式でお手伝い出来る事で、お客様に大きく貢献出来る様、日々努力しています。
また、エンドユーザー様の製品開発に関わる事から施工中・施工後の制限が多くあり、特に情報の取扱は慎重に行っています。この様な施設の施工に携わる事で、直接のお客様は勿論エンドユーザー様にも大きく貢献できる様、更にユニークなエンジニア集団を目指していきたいと思います。

電波暗室

電波暗室 パート2

電波暗室は構造上、大きく分けて2種類あります。
上下左右前後6面全てに吸収体を取り付けている『6面電波暗室』と床以外の5面に吸収体を取り付けている『5面電波暗室』があります。電波暗室は吸収体をつける事で電波が暗室内で反射しないようにしていますが、5面電波暗室では大地(アース)での電波反射を考慮し、床には吸収体をつけていません。これは、パソコンや家庭用電気機器など、通常机などの上に置かれ、本体から発する電波が大地に反射する環境にあるものを測定する際に用いられるためです。逆に、大地での電波反射を考慮しなくてよいもの(例えば、飛行機・人工衛星・携帯電話など)の測定には6面電波暗室が用いられます。

【6面電波暗室】

大地での電波反射を考慮に入れる必要のないものを測定。

6面電波暗室

【5面電波暗室】

大地での電波反射を考慮に入れる必要のあるものを測定。

5面電波暗室

吸収体
吸収体

測定に5面ものか6面ものどちらを使うかの選択には、標準的な方法として、国際規格や業界基準で定められていることがあります。

※実際の施工でのポイント
室内で使うコンセント・各種機器への配線方法で大きく違いがあり5面電波暗室では通常床下に配線スペースがある為、比較的施工が容易ですが、6面電波暗室では機器が吸収体で囲まれているので配線のルートや施工方法については十分な検討・打合せが必要となります。