今月の一言

社長の今月の一言
私の社会人初日は「大失敗」から

2023.05.09

 

 気温も高くなり春の訪れを感じるようになってきました。桜の花も見事に咲き誇ったかと思えば、あっという間に花吹雪となりましたね。
 そろそろ新緑の季節。そして新たな出会いの季節です。花粉や黄砂に負けず、元気ハツラツ頑張っていきましょう!

今年も元気な新入社員が入社しました。:  

 さて去る4月3日、三和電業グループは新たに3名の新入社員を迎え、入社式を行うことができました。
 毎年感じることですが、この新入社員の期待と不安、そしてやる気に満ち溢れた表情を見ていると、私自身が新入社員であった頃を思い出します。

私の社会人初日は「大失敗」から!:   

 私が社会人になったのは今から21年前の2002年4月。大阪市内のとある会社に入社させて頂きました。
 その会社では初日からいきなり兵庫県の山の中にある施設に一週間泊まり込みで研修を行い、それが終わってから入社式をするようになっていました。
 初出社の4月1日、私はいきなり大失敗をします。
 その日は新入社員全員が研修施設に向かうため、8時に本社集合の予定でした。
 しかし私が起きたのが8時ちょうど…。
 飛び起きてとりあえず時計の時間を疑ってみますが、どうやら間違いないようです。
 そう、初日から大遅刻をやらかしてしまったのです。
 そこからはもう大パニックです。
 とにかく会社に連絡せねばと電話をすると、事務のお姉さんが出てくれました。
 お姉さん:「はい、○○社です。」
 私:「あの、新入社員の山地です!いま起きました!寝坊しました!すみません!!」
 お姉さん:「はあ…、まあ落ち着いてください。」
 私:「すみません!あの…、その…、バスの出発を遅らせてください!!」
 お姉さん:「あ~、それはできませんねぇ。(苦笑)」
 思い出すたびに恥ずかしくなってしまいますが、何を血迷ったか、パニックになった私は、遅刻するからバスの出発を遅らせてくれと言ってしまったのです。
 その時の冷静沈着なお姉さんの対応は今でも忘れられません。
 (ちなみに入社後、その方から「この子、バッカじゃないの?て思ったわよ~!」と爆笑しながら言われました。そりゃ、そうですよね。)
 「まあ、とりあえず、会社に来てください。こういう時のために車を一台待機させてますので…。」と言われ大急ぎで会社に向かいます。
 そこからは針のむしろ、生きた心地がしませんでした。
 待機してくれていた社員の方が優しく励ましてくれますが、まったく落ち着きません。
 現地に到着すると、監督官のような部長さんに「バカヤロー!!」と怒鳴られ、同期のみんなの前でミッチリお説教です。
 そして最後に言われたのが、
「申し訳ないと思うのなら、この研修で人一倍元気を出せ!意気消沈なんぞしたら許さんからな!!」
でした。これは本当に有難かった。リカバリーの道筋を与えられ、救われた気がしました。
 そしてみんなの前で全力で叱ってくれたおかげで、他の人から何か言われることは一切なく、むしろ励ましてくれる雰囲気になっていました。
 その後は何とかリカバリーして無事入社できましたが、私の社会人初日はこんな「やらかし」から始まったのです。

失敗を恐れず、元気に挨拶!:  

 大きな希望を胸に入社してくれた新入社員を、一人前の社会人として、そして技術者として立派に育て、明るく幸福な人生にしていく責務が我々にはあります。
 その為に、今年も「失敗を恐れるな!そして元気に挨拶し続けろ!!」と新入社員に伝えました。
 私の社会人生活は、こんな大失敗から始まりました。
 でもそれが貴重な経験となり、今でも忘れられない思い出になり、人生の糧になっています。
 決してマネしてほしい訳ではありませんが、失敗から学び、人生の糧にして、立派な人物に成長してほしいと心から願っています。今年の新入社員共々、今後とも宜しくお願い致します。

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