今月の一言

危機の今こそ変化活動のチャンス!

2020.09.30

「理念と経営」2020年7月号
(コスモ教育出版)
「世界基準の経営理論」入山章栄:著
(ダイヤモンド社)

 安倍首相の突然の辞任表明により、後継の菅政権が誕生しました。引き続きコロナ禍で経済が低迷する中で、菅首相がどのような手腕を発揮するかが注目されています。このように世界が激動する中で、今三和は何を求められているか、これから何を求められるかをしっかり考えていきたいと思います。

中国三和の経営方針発表会
 少し前の話になりますが、去る8月22日に中国三和の経営方針発表会が開催されました。
 毎年中国蘇州で開催される発表会には現地で参加するのですが、今年は中国へ行くことはできません。そこで山地会長(董事長)はじめ、日本三和の全役員がリモートで参加するという新しい試みに挑戦しました。
 先月号で紹介させて頂いた通り、日本の経営方針発表会もリモート開催しましたが、今度は国を跨いでの挑戦です。ちなみに中国は一つの会場に全参加者が集まる従来の形式で実施されており、マスク着用も不要という日本とは全く違う状況でした。一時的に回線が途切れるトラブルはありましたが、最後までしっかり参加することができました。
 初めて参加した日本の役員さんも、中国人社員一人ひとりの発表を真剣に聞き、その熱意とモチベーションの高さに大いに刺激を受けたようです。
「日本人も負けていられない!」
「中国に負けない熱意で日本三和も頑張ろう!」
そんなコメントを聞くことができました。

中国三和の方針を発表する松家総経理
社長コメントを同時通訳する楊次長

三和の変化活動(イノベーション)
 さて「中国に負けないぞ!」という日本三和では、数年前からイノベーションを学び実践していっています。
 イノベーションと横文字で言われてもピンと来ないので、三和では「変化活動」と呼んでいます。
 現在は一部の部門を中心に進めていますが、取り組みの一部はグループ全体への展開をはかるなど、少しずつではありますが着実に前進しています。
 建設業全体に大きな変化が迫る中、しっかりチャレンジテーマを定め、そのテーマに沿った課題一つひとつにトライしていく。他社事例を学び、自社の課題に粛々と取り組んでいく様は、一見地味ですが大切な取り組みだと感じています。

変化活動に必要なものとは?
 最近読んだ本「世界基準の経営理論」(入山章栄氏:著)に「両利きの経営」という言葉がありました。この本は難解な本で歯が立ちませんでしたが、これを「理念と経営」7月号(8ページ)で分かりやすくまとめてくれていましたので紹介します。
 「両利きの経営」とは、企業が知の範囲を広げるために新たな知を探す「知の探索」と、すでに持っている知識を改善改良していく「知の深化」、この二つを車の両輪のようにバランスすることが重要だという考え方です。
 「知の探索」がイノベーションの種になる、つまり変化活動に不可欠なものなのですが、普通は相当意識しなければ「知の深化」に偏ってしまいます。
 その理由は簡単で、新しいことというのは成果が出るかどうか分からないから。つまり失敗したくない、ムダなことはしたくない、もっと言えばヒマじゃないのです。
 ここでまず必要なのは「時間」だと言われています。価値の低いことはやめる、「知の深化」の部分も省力化、自動化するなど、様々な改善手法があります。
 そして何よりも大切なのが「理念」や「ビジョン」の腹落ちです。「知の探索」は時間とコストをかけても失敗するかもしれない、なかなか大変なことです。そこを踏ん張るためには「理念」や「ビジョン」の腹落ちが必要不可欠なのです。
 
危機の今こそ変化活動のチャンス!
 時間を作り出すための改善、そこでできた時間で新たなテーマに挑戦し、それを支える理念やビジョンの腹落ちに注力するチャンスが目の前にある。
 三和の経営理念は「活力溢るゝ企業とならん」つまり「社員みんなが元気で立派に成長すること」が最大目的です。この理念をしっかり腹に落とし、目の前のチャンスを掴めるよう果敢に挑戦していきましょう!

topへ