今月の一言

社長の今月の一言
安全は心や!!

2024.07.02

 

 日に日に気温と湿度が上がってきて、梅雨から初夏に季節が移り変わってきています。
 豪雨災害や視界不良による交通事故、熱中症など安全衛生に留意すべきことが増える季節です。
 いま一度みなさんの周りの安全と、日々の健康管理に気を配り、元気ハツラツの生活を心がけていきましょう!

三和でも安全大会を開催!:  

 6月から7月にかけて、あちこちで安全大会が開催されます。
 三和でも長年三和会と共催で安全大会をしていましたが、昨年からはグループ横断型の安全衛生協力会を発足して、各社各エリアで情報共有ができる体制を再構築しました。
 6月5日に開催された安全大会の一部をWebでつなぎ、各エリアで共有するなど継続して改善してくれています。
 講話では県警交通課の警察官を外部講師に迎えて交通安全講習をして頂くなど、生々しい話を聞きながら具体的な対策まで教えていただきました。
 実はこの「具体的に」というのが、とっても大切なんです。

「具体的に」がとっても大事!:

 先日参加した安全大会でこんな話がありました。

 講師:「みなさん、現場で『不安全行動をするな』とか『気をつけろ』と
    か言っていませんか?不安全行動はどんな行動なのか?
    何に気をつけるのか?具体的に相手に伝えていますか?」

 この話を聞いてドキッとした人は多かったと思います。
 現場で毎日のようにKYをしていても、慣れで具体性に欠ける内容になっていることは多いのです。
 言っている側は伝えているつもりでも、聞いている側には伝わっていない。
 現場に限らず、人と人との関係ではそんなことが頻繁に起こるのです。
 だからこそ、具体性が大事。今日の作業で起こりえるリスクとそれに対する対策を真剣に考え、共有すること。そしてそれができるように、安全大会や安全衛生協力会で知識と情報の共有をしているのです。

安全は心や!:

 別の安全大会では、あるゼネコンのA社長とお話しする機会がありました。
 そこで強烈に印象に残ったフレーズがあります。

 A社長:「山地くん、現場では安全書類や事前打合せでいかに安全に
     作業をするか、みんな必死で取り組んでくれている。
     しかし、それだけではダメなんや!」     
 私 :「確かに書類や打合せで事故がなくなる訳ではないですよね。A社長は
    何が大事だと思われますか?」
 A社長:「それはな、心や!安全は心なんや!現場で一生懸命に作業をして
     くれている仲間を絶対にケガさせないという強い心、人を思いやる心
     があるから厳しいことも言える。安全はとにかく心が大事なんや!」

 この「安全は心や!」というフレーズは響きました。
 A社長も自社の現場で人を亡くしてしまった経験があり、二度とこんなことは起こさないという強烈な意思が、その言葉には込められていました。

当たり前の日常は当たり前じゃない!:

 三和でも75年を超える歴史の中でお二人の尊い命を亡くしています。
 いずれも創業者・山地十三男社主が社長時代に起こった事故ですが、創業者はその時の様子を著書「照る日 曇る日」で生々しく記されています。
 「いってきます」と出かけて、「ただいま」と帰る。そんな当たり前と思っていた日常が、実は当たり前ではない。日頃の努力と強い意志で何とか守っているのが当たり前の日常なのです。
 「大切な日常を絶対に守る!」
 この意志、心を強く持つことの大切さを再認識させられました。

 

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