今月の一言

若者が来ぬ業界&組織は滅ぶVS発展の要諦は!

代表取締役 山地真人  春はそこまで・・の季節ですが、お元気でご活躍の事でしょう。実は今、我が国最大の労働者を擁する建設業界に、戦後70年余で「最大の危機」が迫って居ます。
 業界に若い人材が入って来ない「常識外に少ない」のです。
 これは設備工事業界も同じ傾向であり、三和電業グループにも同様の危機が迫って居ると考えるべきです。今月は、この「危機と打開策」を、皆様と共に考えてみたいと思います。

建設・設備工事業界の現状:
 東京オリンピックが3年半後に迫る今、関東を中心に建設ラッシュが続き、建設業界はバブル期以来20数年ぶりの活況を呈しています。
 建設大手5社を筆頭に、営業利益は数年前の数倍、設備工事業界でも三和のK率に換算すれば「K率100%超の同業大手」が少なく有りません。
 しかしながら、新卒の採用面では、大手各社も不十分。トップクラスの大手設備工事会社でも「採用実数は採用計画の半分にも届かぬ・・」との声が聞こえて来ており、中小企業では「何年も採用ゼロが続いている」これが、業界の現状です。

近未来は「どうなる?」危機が迫る:
 今、建設・設備工事の業界(以降:業界)では、就労している技術職・技能職・等の合計が2010年には447万人でしたが、今は400万人を大きく切り、更に「団塊の世代」が100万人以上も居る現状から、数年以内に彼等全員が引退して行くのは明らかです。
 逆に、業界への入職者は過去の数分の一、10数万人しか業界に入って来ない状況の下、今後「早ければ5年程で250万人」となり、最悪10年後には200万人を切る恐れすら有る今、「官公庁工事すら消化できない業界」となる危機が迫っています。
 
女性や外国人活用は「どうなる?」:
 この様な現状を打破する為、国土交通省~関係当局では「業界の女性活用~外国人活用を推進」して居られますが「目標が低い」と思います。
 当局の目標は「業界の就労者に占める女性の割合」を現状の3%から倍増し6%にすると云うものですが・・上述の、30%超の激減が予想される現状の下「全く不十分」と云わざるを得ません。
 同様に「外国人労働者の近未来像」も期待できず、逆に、万が一、外国人が激増した場合は「そもそも工事品質が担保できるのか?」安全面を含め、大いに問題です。ならば、三和は「どうするの?」これを、共に考えて頂きたいと存じます。
  
プレハブ化で、大手の未来は明るい:
 現在、プレハブ化が最も進んで居るのは戸建て住宅であり、積水・旭化成・大和・等の大手ハウスメーカーが有りますが、高層のビルやマンションのプレハブ化は大幅遅れです。
 この「高層建築のプレハブ化」は、大手建設会社の多くが挑戦して居られ、この実現過程で「現場生産から工場生産へのシフト」が大きく進展、職人さん不足・等の解消に大いに役立ちます。
 私は、この解消と同時に、業界に若い社員が入り易くなると確信しますが、三和は「マンションの設備工事は数年に1度・・殆どゼロ」ですので、プレハブ化の「三和への影響」は小さいと考えます。

BIMを若者の魂揺さぶる三和の革新技術に:
 三和が得意とする分野は、医薬品メーカー様や電子部品メーカー様などの研究所~先端工場であり、この設備工事は、お客様のご要求が特殊な設備で有れば有るほど競争の無い市場「ブルーオーシャン市場」となって居ます。
 この市場にBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)が入って来つつ有ります。BIMは3次元CADを使い、「最適な設計・最適な(設備~製造機械を含む)空間づくり・最適な長期メンテナンスのマネジメント」等を可能とする革命的な技術です。
 これは、高層の事務所ビル等には適用されつつ有る革命的技術であり、素晴らしい展開が期待されます。
 私はこの「革命的技術の先取り」にこそ、三和の「近未来が在る」と確信します。BIMに他社に先駆けて挑戦、ダントツのお客様満足実現の技術とする事で、三和にしか出来ない世界が大きく拡がって行き、三和で「素晴らしい技術者に変身したい!」と思う若者が大幅に増えて行く。この「流れ」を創り出すのです。
 
 これは「大いなる産みの苦しみ」を伴いますが、中小の三和が同業大手等との無益な競争を避ける事。
 また大勢の若者が入って来る事で、三和が中小工事会社の発展モデルと成って業界に貢献する為にも、何としても「やり抜く覚悟」です。是非、ご期待下さい。

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