今月の一言

社長の今月の一言
精神を鍛え、感性を磨く

2021.06.01

2021年 TOP研修開催

少しずつ気温が上がり、日中は汗ばむ陽気になってきたかと思えば、西日本では既に梅雨入り。四国などでは観測史上もっとも早い梅雨入りになったそうです。雨の日が続きますね。安全運転を心がけ、同時に熱中症にも十分留意していきましょう。

三和ではTOP研修を実施中です:

現在三和では、毎年恒例のTOP研修を実施しています。社長が全社員を対象に行う研修で、今年のテーマは昨年に引き続き「一人ひとりの幸福」です。
スティーブン・R・コヴィー氏の著書「7つの習慣」を参考に、前回書いた三和版ミッションステートメント「私の幸福宣言!」のブラッシュアップをしています。

前回の研修では7つの習慣の内、第1~第2の習慣までしかしておらず、せっかくなので第3~第7の習慣まで通して学んでみよう。全体を通して学んだ上で、前回の「私の幸福宣言!」を見直して、ブラッシュアップしてみよう、というのが今回の試みです。

ミッションステートメントとは「自分の信条や信念を表明するもの」です。三和ではそれに加えて「自分の幸福感や5つの社会での自らの役割とありたい姿、更に死ぬまでにやりたいことを表明したもの」となっています。

自分の人生において幸福とは何か?それを実現するための信条や信念はどのようなものか?を書くことで、自分の中でも明確になるし、仲間同士でそれを尊重し合うことができる。

何年も一緒の職場で仕事をしていても、「どんな人なのか、何を考えているのか知らない」ということは意外と多いのではないでしょうか?

三和の経営理念は創業者の「社員みんなに幸せになってほしい」という思いが込められています。一人ひとりが自分の幸福感と信条を共有し、尊重し合うことが経営理念の実践につながると思い、今回の取り組みをしています。

感性を鍛える重要性:

さて今回「7つの習慣」を学ぶ中で、7つ目の習慣が「刃を研ぐ」という内容なのですが、そこで人間を形成している4つの側面というものがありました。 それは「肉体」「知性」「精神」「社会情緒」という4つなのですが、その中でも「精神」に注目をしました。
「精神」すなわち感覚や感性、心の部分をいかに鍛えるのか?あまり普段気にしたことのない内容が妙に気になってしまったのです。

そこで、ふと思い出したのが、以前にあるゼネコンさんの幹部の方に薦められた『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?(山口周:著、光文社)』という本です。
この本の内容をザックリ説明すると、複雑化する現代において、論理的な思考(サイエンス)だけでは正しい判断をし続けることはできない。そこで見直されたのが美意識(アート)、つまり「なんとなく正しい」とか「なんか楽しい」とか「心地よい」「面白い」という感覚や感性のようなものです。

もちろん論理的にダメなものを「なんとなくやりたいから」という感覚で行うことは論外です。
しかし理論だけで白黒ハッキリしない場合は、この美意識(感覚や感性)がものを言うのです。

精神を鍛え、感性を磨く:

では、その美意識(感覚や感性)はどのように鍛えれば良いのか?本の内容も含めて考えてみました。

まず考えられるのは、自然に触れる、瞑想や座禅などで心を静めるということです。普段、街の喧騒や現場の中で慌ただしく働いていると、心がざわついている状態が続きます。時には海や山、川や草原などの大自然に触れたり、お寺や神社で何も考えずに心を落ち着けたりするのも良いでしょう。大自然の力で心が洗われ、活力が湧いてきたという経験をしたことがある人も多いと思います。平たく言えば、キャンプとかで良いのです。

他にも美術や芸術、文学や哲学に触れることで普段とは違う感覚を養ったり、一流の音楽やスポーツで心が動かされたりするのも良いようです。

このように自らの刃を研ぐということは、健康な肉体を保ち、論理思考などの知性を磨き、人との関わりをより良くする社会情緒を向上させると同時に、精神も鍛えるということです。

三和では自己投資を強く推奨していますが、このような4つの側面で考えたことはありませんでした。今までとは少し違う観点で自己投資を考えてみると、新たな発見があるかもしれませんね。

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