今月の一言
社長の今月の一言
誰かを笑顔にする「社会奉仕活動」
2022.03.01
今年の冬はとても寒いですね。2月は全国的に雪も多く、普段雪が積もらない地域でも積雪があるようです。
とは言え立春を過ぎた自然は少しずつ春の準備を始めています。そんな季節の小さな変化を感じる心を大切にしたいなと思います。
遠くても近い、世界の情勢:
この原稿を書いている今、ウクライナ情勢が緊迫してきました。ロシアの動き方ひとつで戦争が起こる可能性が高くなっています。
世界では4つの戦争が起こる可能性があると言われる中で、日本から遠く離れた地の情勢にも注目する必要があります。グローバル化された世界では、遠く離れた場所で起こる戦争や災害が、回りまわって我々の仕事や生活に大きく影響するようになりました。その影響がどのようなものか、どの程度かをしっかり予測することが、これからの時代は更に大切になってきます。
そして北京五輪が開催されています。色々ありますが、やはり日本人が頑張って活躍してくれる姿に感動し、心躍る自分がいます。全力で頑張っている人は本当にステキだなぁと、素直に感じてしまいます。
三和の社会奉仕活動:
さて三和では先代社長(現会長)の時代から社会奉仕活動に熱心に取り組んできました。
1992年から税引後利益の3%を、その後2000年からは5%を社会奉仕金として全国の各部門で寄付活動を行っています。
この活動を始めた当初はバブルが崩壊し、日本経済がドンドン不況になっていった時期です。そんな時期によく継続できたなと感じつつ、更に税引後利益の3%から5%に規模を拡大したことには驚かされます。
「人心が荒れる激動の時代だからこそ、お客様から頂いた利益の一部を、困っている人に寄付をする。」
この意義を、先代は熱心に説いておられました。
この活動を始めた当初は、「そんなお金があるなら、俺たちのボーナスを少しでも上げてくれ。」そんな思いを持った社員もいたと思う。しかし地元に直接寄付を行うことで、本当に頑張ってボランティア活動をしている人や障害を抱えながらも頑張っている児童などとふれあうことで、全く考え方が変わってしまう。「俺たちが頑張って働く意味が分かった。」「来年も寄付できるように頑張らなあかんな。」そんな言葉を社員から聞けたときには涙が出そうになった。
粘り強く30年に渡り取り組んできた社会奉仕活動は、まさに5つの社会に貢献するという経営理念そのものだと思います。今年も一人でも多くの社員がこの実体験をされることを強く願っています。
子どもの貧困と向き合う財団:
ここで私が理事として参画している財団「チャイルドライフサポートとくしま」の紹介をしたいと思います。
この財団は子どもの貧困や虐待対策、障害児支援を行う団体への支援と、子どもの自立支援を行う財団で、「すべての子どもが夢と希望を叶えることのできる社会の実現に寄与する」ことを目的としています。
具体的には、子ども食堂や子育て支援フードバンク団体、障害児支援施設等への助成事業を行っています。
理事長である大塚芳紘氏が私財を投じて令和2年4月に設立された新しい財団です。
設立初年度は四国四県を対象に助成事業を行いましたが、2年目は関西エリアの二府四県も対象に加え、多くの団体に助成を行うことができました。
多数の応募の中から選考を行うプロセスは、なかなか大変です。どの団体も限られた予算の中で必死に活動をしており、社会的意義も大きい。申請資料からは代表者の熱い思いがヒシヒシと感じられ、正直すべての団体を支援したいという気持ちになってしまいます。
最終的には応募趣旨との整合性や希望金額の内訳精査等で選考を行うのですが、それを行う理事、評議員は全員ど真剣です。ただでさえ資金面で厳しい活動をされているのに、昨今のコロナ禍で活動環境は更に厳しさを増しています。そんな中で、我々の財団が少しでもお役に立ち、一人でも多くの子どもが笑顔になってほしい!
大塚芳紘理事長の熱い思いに共鳴した素晴らしい財団メンバーの一人であることは、私の誇りになっています。
社会を広く知れば知るほど、困っている人は本当に多い。皆さん一人ひとりの思いを小さなことでも形にすることで、誰かを笑顔にすることができるかもしれません。それはきっと、人生の宝物になるはずです。