今月の一言
社長の今月の一言
思いを込めた憶えやすいビジョンを
2022.06.01
ドンドン気温が高くなり、日中は25度を超す夏日を記録する日が増えてきました。これから梅雨になってきます。現場作業はもちろんのこと、車の運転にも十分留意して下さい。
また熱中症が起こり始める季節でもあります。環境整備と水分塩分の補給をこまめに行い、早寝早起きで万全の体調で頑張っていきましょう!
今年の経営方針発表会は一ヶ月前倒し!:
さて三和では今、来期方針の立案が佳境に入ってきています。
今年は例年より一ヶ月早く経営方針発表会を行うと決めましたので、すべてが一ヶ月前倒しのスケジュールで進行しています。
なぜ一ヶ月前倒しにしたのか?
三和電業グループの管理会計は毎年7月~翌年6月の一年間を一期としています。昨年まではこの期間の実績数値が出揃ってから経営計画書をまとめていたのですが、方針発表会の開催が期首から一ヶ月遅れの7月末頃になっていました。
これを今年から期末開催とすることで、方針発表会が終わってから期首がスタートするように変更したのです。
それに伴い、最終の一ヶ月分の実績数値は見込みとなりますので、この精度を上げていくことも重要な課題となってきます。
シンプルで憶えやすいビジョンに挑戦:
このように方針立案真っ只中の三和電業グループですが、今ほとんどの部門がビジョンの書き換えを行っています。(ビジョンとは将来のありたい姿を言葉にしたもので、グループ全体や部門、個人でも設定しています。)
ビジョン立案のポイントはいくつかありますが、大きくは自分を含めみんながワクワクする内容であること。そしてシンプルで憶えやすいこと。これが大切です。
今まではグループビジョンを含めて文章量が多く、暗記して憶えにくいものになっていました。
ビジョンを考えるときは、その組織が発足した時期まで遡って歴史を知り、それを踏まえてこれからのありたい姿を描きます。
そうなるとどうしても色んな思いが出てきてしまって、それを文章で伝えようとすると文字数が多くなってしまいます。しかし文字数が多ければ多いほど内容は複雑になり、憶えられないという現象が起こる。
これではあまりにも勿体ない!
組織の歴史と未来に向けての思いを凝縮して、それを少ない文字数でシンプルに伝えること。
「エキスとなるフレーズは何なのか?」
「みんなと共有したいことは何なのか?」
そして、「それはみんながワクワクするような内容なのか?」
そんなことを考えながら、今まさに幹部社員が難易度の高い課題に挑戦しているのです。
ビジョンに込められた思いを語る:
先日、全部門長が集まり方針検討会を実施しました。
そこで中国の松家総経理から提案があり、全部門長が自ら書き換えたビジョンに込めた思いを語っていきました。
今大きな試練に直面している部門長、今までの努力が実り始めた部門長、堅調ながらも新たな試練が見えつつある部門長など、置かれている環境はそれぞれです。
そんな中、三和の歴史、理念、フィロソフィとグループビジョンを踏まえながらも、各部門長が独創性に富んだオリジナルのビジョンを作っていました。
そしてそのビジョン一つひとつに強い思いが込められている。
「自分はこの部門をどんな部門にしたいのか?」
「部門のメンバーはこの部門をどうしたいのか?」
みんなが共感し、ワクワクするようなビジョンを作りたくて試行錯誤しています。
今までは丁寧な文章で説明していました。
今回はシンプルで短いフレーズになります。そうなると部門メンバー全員の想像力を掻き立て、お互いの直接対話でイメージを共有していくことが大切になります。
これが今回の変化でもっとも大切なことだと思います。
部門長がビジョンに込めた思いを部下に語り、共感を得て、対話をすることで更にブラッシュアップしていく、これが理想です。
その理想に向けた第一歩が、先日の方針検討会で踏み出されたのです。