今月の一言

社長の今月の一言
自ら考え「やめる」&「まずやってみる」

2022.07.05

  全国的に梅雨入りしてジメッとした気候になってきました。気温湿度が上がってくると熱中症の危険性が増してきます。暑さへの順応をすること、発汗量に応じて早めに水分塩分を補給することを心がけてください。
これから夏本番になってきます。暑さに負けず、元気ハツラツ頑張っていきましょう!

新しい経営計画書がやってきました!:

 先日、新しい経営計画書がやってきました。
 毎年思うことですが、多くの社員が多くの時間と手間をかけて作った経営計画書です。毎年少しずつ、しかし確実に、社員の皆さんのお役に立つように改善してくれています。しっかり活用して、皆さんの経営者意識向上に、大きく役立つことを祈念しています。
 さて記念すべき第70期のグループ経営方針は、

 「やめる」から始める生産性向上に挑戦!
 自ら考え「まずやってみる」で、短期に結果を出す!

 としました。
 経営方針なのに「やめる」という単語から始まるのも変わっていますが、例年に比べてシンプルで分かりやすいスローガンになったと思います。
 その分、社員の皆さんには「自ら考える」余地が大きく与えられることになり、「まずやってみる」精神で素早くとりかかり、「短期に結果を出し」やすい内容になっています。
 ここで大切なのは、三和の経営の最大目的は「人材育成」であるということです。
 我々は日々成長するために色んなことに取り組んでい
ます。
 激しく変化し、ピンチとチャンスが入り乱れる環境の中で、「今日の業績」と「明日への準備」を同時に行わなければならないのですが、どうしても目の前の仕事だけを優先してしまいます。
 そんな中で「生産性を上げよう!」と言っても、なかなか出来るもんじゃありません。
 目の前が忙しすぎて、本当にやるべきことができない状況を打破するための「やめる」です。
 では何から「やめる」と良いのでしょうか?
 よく「価値のない仕事からやめろ。」と言われますが、皆さんが今やっている仕事に価値のないものなどありません。だから「やめられない」となるのですが、ちょっと待ってください。
 価値のない仕事ではなく、価値が下がっている仕事はないでしょうか?
 始めた頃は大きな価値があったけど、時間が経つと価値が下がったり、別で始めたものとダブっていたりするものはないでしょうか?
 社内業務だけではなく、社外に向けての仕事も、手間をかけすぎて過剰品質になったり、ムリムダムラが発生したり、ピントを外して手戻りになったりするようなことはないでしょうか?

普通や当たり前にひそむ罠:

 このように聞いても、余程のことがない限り「そんなものはありません!」という返答が返ってきます。
 そりゃ、そうですよね。
 価値が下がっていると気づいていれば、とうの昔にやめています。
 仕事はすべて高い価値があるはずだ、というのが大前提ですから、その前提を崩されるとみんな困ってしまいます。
 しかし世の中で起こっていることを見てみると、残念ながらそんな前提は簡単に崩れてしまうようです。
 必要だと思っていたことが、実はやめても誰も困らないことだったという事例は山ほどあります。
 これは、やっている本人ではなかなか気づけないことです。そしてそれに気づかされることは結構ショックなことかもしれません。一生懸命やっていた仕事の価値が低いと言われれば悲しい気持ちにもなるでしょう。
 でも、その人が悪いのではありません。むしろそうなるのが普通であり、当たり前なのです。
 誰も悪くない!だから安心してやめてください!
 正直言って、社長という立場で皆さんに「アレやめろ、コレやめろ」と言うのもどうかと思ったりしますが、「未来に向けて成長する、やるべきこと、やりたいことを出来るようにする」という明確な目的のためであれば、それもアリだろうと思っています。
 この未来志向の目的を社員の皆さんと共有し、大きな変化の第一歩となる70期にしていきましょう!

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