今月の一言
社長の今月の一言
建物に生命を吹き込む仕事
2022.11.01
少しずつ気温も下がり、一日の寒暖差が大きい季節になってきました。体調を崩しやすい時期ですので、皆さん体調管理には十分留意して下さい。
今年も残すところ2ヶ月を切りました。年末に後悔のないように、今から年末に向けて全力投球していきましょう。
日本電設工業協会会員大会に初参加:
去る10月13日に開催された日本電設工業協会の会員大会に参加してきました。
これは三和電業が所属する電気設備工事の業界関係者が一堂に集まる会員大会で、年に一度開かれます。
今までは山地真人会長だけが参加していましたが、私は今回が初参加。全国から364名が参加されており、同業大手のTOPをはじめ多くの幹部の方にお会いすることができました。
今回もっとも驚いたのは、大手のTOP層が本当に大勢参加されていることです。それだけこの会員大会が重要であるということだと感じました。
ある大手幹部の方は、「我々は普段は競争しているが、こういう場で交流して仲良くやっていかないといけない。同じ業界を盛り上げる仲間なのだから…」としみじみと言われており、とても印象的でした。
設備工事業界を盛り上げたい!:
普段は競争関係にある同業者も、同じ業界の仲間であり、この業界を盛り上げたいと願う同志でもあります。
建設業従事者が高齢化する中、新たに入職する若者は決して多いとは言えません。
建設業全体の印象が悪いのかもしれない。厳しく、辛い仕事というイメージが強いのかもしれない。いろんな要因が考えられますが、建設業従事者は今なお減少傾向にあります。
しかし我々の業界はこの世に無くてはならない、意義深く魅力あふれる業界だと、私は思っています。
建設業~設備工事業界の魅力:
私は学生さんと面接などで話をするときに、建設業界とは「日本という国家国土を支えている業界だ」と説明しています。
都会には高層ビルが立ち並び、高速道路を時速100キロで安全に走行し、スイッチを入れれば照明も空調も動き、蛇口をひねれば水もお湯も出る。
それは我々建設業に携わる人間が支えているのだとお伝えしています。
建物は地図に残り、歴史に残る作品となります。
このように建設業界全体で魅力を発信する中、さらに設備工事業界のことをこのように説明しています。
「建物に生命(いのち)を吹き込む仕事」
建物にはそれぞれ役割があります。しかし建築物だけではその役割を果たすことはできません。
私たちが生活する住宅や学校、オフィス、病院、さらには公共施設や工場など、その建物が役割をまっとうして生かされるためには設備が必要です。
我々が建物の頭脳であり、血液であり、神経である設備工事を施すから、その建物は生きることができる。
だから設備工事という仕事は、「建物に生命を吹き込む仕事」なのです。
これが我々設備工事に携わる人間の誇りです。
もっと魅力ある業界へ!:
先日、ある高校の先生とお会いする機会があり、来春就職予定の学生さんの就職先はほとんどが決まっていっていると伺いました。就職を希望する学生さんの数の100倍以上の求人票が来ているようで、我々中小企業の採用活動は厳しさを増しています。
その先生曰く、学生さんの企業を選ぶ基準はどんどんシビアになってきているようです。
先述した日本電設工業協会でも、働き方改革が2024年に建設業でも適用されるという話題が何度も出てきました。そして大手を含めて多くの企業がその対応に頭を悩ませています。
建設業界は他業種に比べて生産性が低いと言われています。これはネガティブではなく、「まだまだ改善できるポテンシャルがたくさんある」というポジティブな要素です。
今でも魅力ある業界だと思いますが、もっと良くなる工夫や取り組みをドンドン行い、さらに魅力を高めていきましょう!