今月の一言
社長の今月の一言
私が尊敬する経営者
2023.02.02
新たな年が明けて、あっという間に一ヶ月が過ぎました。早くも2月、本格的な寒さが続きますので、雪や路面の凍結など移動中は細心の注意をしていきましょう。
またコロナだけでなくインフルエンザも3年ぶりに流行していると言われています。引き続き感染対策で自己防衛をお願いします。
山地真人会長が日本4社の相談役に!:
さて先月行われた臨時株主総会で、正式に山地真人会長が日本4社の相談役に就任することが決まりました。
2018年1月に社長交代をして丸5年。
代表取締役会長として新人社長の私をはじめ、世代交代で若返っていく幹部社員を陰に日向に支えて頂きました。
幹部としてどのような考え方をすべきか、その心得を実地に教えて頂き、三和電業グループの歴史を踏まえて薫陶を頂いた5年間でした。
今回はこの会長と共に歩んできた5年間を振り返りながら、会長が相談役になる意義を考えていきたいと思います。
会長と共に歩んだ5年間:
2018年1月に社長交代と同時に代表取締役会長に就任されました。
就任当初は、会長自身も社長時代の癖が抜けず、役員会や幹部会議で出過ぎてしまうことも多々ありました。
新社長であった私との感覚の違いが大きく、やり方もまったく違うものですから、反射的に口が出てしまうという状況だったと思います。
当然私とは口喧嘩のようにもなり、役員幹部の皆さんから諭されることも多くありました。
会長:「今の議論はおかしな方向に進んでいるぞ!」
私:「幹部のみんなが意見を出し合っているんですから、会長はまず黙って聴 いといてください!」
会長:「社長はそんなことで良いのか?そんなことで経営ができるのかっ!」
私:「幹部の意見を聴くことも経営でしょう!会長とはやり方が違うんですから、黙っといてください!」
幹部:「親子喧嘩は、よそでやって・・・。」
当初はこんな感じでギクシャクもしましたが、当面二人代表でいくと決めた段階で一つの「約束事」をしていましたので、最悪の状況にまではなりませんでした。
それは「会長と社長の意見が合わなくても、最終的には社長に決定権があり、会長はそれに必ず従う」という約束でした。
年を重ねるごとに心配性になり、社長とは言え若造のすることなど不安しかなかったと思います。イライラもしたでしょう。
しかしこの約束事を破ることは、最後までありませんでした。
少しずつ慣れてくると、コロナの影響でWeb会議主体になったこともあり、カメラもマイクもOFFにして参加するなど、会長としての立ち位置を確立されていったように感じます。
私が尊敬する経営者:
そんなこんなで不器用ながらも二人代表でやってきましたが、昨年夏ごろから、代表取締役は一人にしようという話をしてきていました。
私自身、会長が代表としていてくれるのは心強いし有難い。しかし、それは甘えにも似た感覚だと思うようになったのです。
そんなつもりはなくても、心のどこかで会長に頼ってしまうようなことがあれば、それは本当の意味で社長を交代したことにはならない。
時間はあっという間に過ぎていきます。今やらねば、いつやるのだと考え、この度の相談役就任となりました。
私には尊敬する経営者が何名かいます。
経営の師である稲盛和夫氏をはじめ、著名な大経営者から一緒に経営を学ぶ仲間のような存在まで、私が目標とする人物が数名います。
その筆頭には、「三和電業グループ創業者:山地十三男」が、そして勿論「三和電業グループ中興の祖:山地真人」がいます。
もっとも身近で、もっとも尊敬する経営者に、これからも引き続き学び続けていきたいと思います。