今月の一言
社長の今月の一言
強いチームのつくり方
2024.11.05
朝晩が冷え込んできました。すっかり秋ですね。
体調を崩しやすい季節ですので、皆さん体調管理は万全にしていきましょう!
大谷翔平選手がすごすぎ!:
最近ニュースを見ていると、大谷翔平選手の話題を見ない日はないと言っていいほど、米メジャーリーグで大活躍をされています。
歴代メジャーリーガーの記録を次々に塗り替えていく大谷選手の活躍に、日々心が躍りますね。
ちなみにレギュラーシーズンの記録は、打率3割1分、ホームラン54本、59盗塁と、偉大な記録の代名詞である「トリプルスリー(3割・30本・30盗塁)」を軽々達成、更に前人未踏のホームランと盗塁を50以上達成させる「50-50」もアッサリ達成。2年連続のホームラン王、更に130打点と打点王にも輝き、二冠を達成しています。
こんなことができる日本人がいるのかと、松井選手のときもイチロー選手のときも思っていましたが、大谷選手はこのお二人を凌駕するすごみがありますね。
以前、侍ジャパンの監督であった栗山英樹さんの講演を聴いたことがありました。その講演で栗山監督は大谷選手のことをこのように話していました。
「翔平が日ハム時代に驚かされたことがあるんです。その日はクリスマスイブで、選手たちも各々楽しい時間を過ごしているはずでした。
しかし夜も12時を回った頃に翔平からメールで動画が送られてきたんです。
『監督、こういうの好きでしょ?』
そんなメッセージと共に送られてきた動画は、翔平が一人室内練習場でバッティング練習をしている動画。クリスマスイブの夜に、きっといろんな人から誘いもあっただろうに、それを断って練習している。翔平にとってはそれが何より楽しいんです。翔平ってね、そんなやつなんですよ。」
偉大な成果を出す人は、やっぱりすごく努力している。しかもそれを苦としていないどころか、むしろ楽しんでいる。
私もそんな人間に少しでも近づきたい、不遜にもそんなことを思ってしまいました。
三和の非常識「責任範囲はかぶれ!」:
さて、三和では昔から「三和の常識、世間の非常識」と呼ばれることがたくさんありました。
私が若いころもそんな話で自社を揶揄する先輩社員の話を聞いたことがありますし、私自身も同調していました。
しかし本当に「世間の非常識」は悪いことなのでしょうか?
例えば、仕事をする上で責任の範囲を明確にして、責任分界点をハッキリさせることが大事だと、常識的に言われます。
しかし三和では「責任の範囲はかぶれ!」と教えられます。
責任分界点を明確にして「私の仕事はここまで。ここからはあなたの仕事。」と割り切ることができれば良いのですが、現実はそうとも限りません。
例えば野球の守備範囲でイメージしてみましょう。
強い野球チームは守備がしっかりしていると言われるのですが、では守備がしっかりしているチームとはどんなチームでしょうか?
野球の守備は「ここから、ここまで」と線引きできるようなものではありません。もしそんなことをすると、守備範囲の狭い、隙間だらけの守備で弱くなってしまいます。
強いチームの守備は、一人ひとりの守備範囲が広く「かぶっている」状態になっています。
そして守備範囲がかぶっている部分はお互いに声を掛け合い、どちらが対応するかをその場で決めるのです。つまりコミュニケーションひとつで責任分界点を決めなくても柔軟な対応が本来可能なのです。
三和ではこのような考え方を是としており、人間の可能性をより高める考え方だと思っています。
三和の常識は世間の非常識かもしれませんが、実はそこに独自の強みがあったりするのです。